スコッチウイスキーを楽しむ小さなグラスのコレクション

イギリスで吞むスコッチウヰスキーは例えて言えば体の暖房器具のようなもの。

 

ずいぶん昔になりますが気候の厳しい季節に湖水地方で山登りをしたことがあります。疲れたら胸ポケットを開けてスキットルを取り出し、吹きつける寒風のなかで体温ほどに暖められた琥珀の液体をぐいっとやると五臓六腑に広がっていくのが可笑しいほどにワカルのでした。

 

ストレートでやるあの甘さと暖かさ、それは水割りでは絶対に体感できない、本当のウヰスキーの味わい方なのだと知りました。以降、ウヰスキーはなるべく小さなグラスにして、グラスを通して手の温もりが液体に伝わるように吞むのが自分の流儀です。

 

さまざまな場所で面白い形のグラスをいろいろと買い集めています。小さいグラスは実は個性豊かで集めだすと面白い。手に取り、光にかがして反射を楽しんだり、握ってグリップの感触を感じたり、古い気泡がガラスのなかに閉じ込められているのを眺めたり、ハンドメイドゆえに歪んで立つ姿など、さまざまにゆっくりと楽しめるコレクションです。

 

今日は撮影だけと心に決めていたのですが、琥珀の液体を入れたグラスの写真も欲しい。なーんてうちに、もう最後の写真はタマリません。今晩もウヰスキーで晩酌いただきます。