ピンチボウル アメリカとフランスの小さな器

ピンチボウルをふたつご紹介します。ピンチボウルとは厨房シェフ用の小皿のことです。塩など、ひとツマミ(Pinch)ずつ足したりするのに使います。それぞれ5客ずつのセットです。

 

画像上段はフランス製のパイレックスです。Brevete S.D.G.D. Pyrex Franceと刻印がありますが、これは「特許:但し政府未認定」の意味です。60年代後半まで使用された文言です。当時すでにフランスにはデュラレックスDuralexという国策の耐熱ガラス食器ブランドがありましたので、対抗上の措置だったのでしょうか。直径9cm。

 

下段はアメリカ製のパイレックスで有名なファイアーキングです。ファイアーキングはコーニング社のブランドで、たいていはカラーガラスの上にプリントを施されたものが多いのですが、これは透明ガラス製です。直径9.5cm。

 

両方とも1960年代かそれよりもっと以前のものです。花弁を並べたような連続模様で出来る透過光の屈折が面白いです。ガラスの組成が現在ほど精巧ではなく、ガラス表面の凸凹や歪みや筋が入っているのも又味わいがあります。