ブリキ製の絵柄トレイ Worcester Ware ウースターウエア

ソースの名前で知られているイングランド西部のこの町は1930年から60年代までブリキ缶やキッチン用品の製造拠点でした。なかでも「ウースターウエア」という会社が有名です。63年に工場は閉鎖されていますが、ビートルズのノベルティ品などをたくさん生産していて今でもコレクターズブランドのひとつです。

 

掲げた画像はウースターウエア60年代のブリキのトレイです。犬を連れて馬にまたがったハンティング姿の老人、男性、女性の3つの絵柄が合わされています。絵柄の陽気なモダーンさが気分を明るくしてくれます。

 

裏側にWorcester Wareの記述ステッカーが貼ってあり、

「トレイに描かれている絵はトレイと同じだけ長持ちします。弊社の誇る特殊なニス加工で表面に焼き付けてあるのです。」

と但し書きがあります。確かに半世紀を経ても、トレイの絵の発色が鮮やかです。看板に偽りなし、60年代はまだ英国製工業製品が信頼の象徴であった頃です。いまは日本製が信頼の象徴ですけど。

 

そういえば、当地は18世紀から箱や缶の製造拠点でした。ここで生産されるボックスや缶などの表面仕上げでジャパンニングJapaningという特殊技術があったそうです。これは日本の漆器の仕上がりをまねて工夫のすえ完成された技術だったそうです。昔から日本はもの作りナンバーワンだったのですね。

 

直径 39.5cm