この小さな裁縫箱を南ロンドンの中古家具市で見つけました。
最初は小机かと思ったけど、引き出しは糸巻きが文字通りすし詰状態、天板を開けるとなかには裁縫道具から映画の招待券までびっしり、玉手箱を開けたウラシマはいきなり60年代に引き戻されたのでした。
全体に汚れ、特に天板は相当ヤラレていたので、サンダー掛けしてニスを塗布しました。
しかしテカテカな感じがどうも気に入らない。
塗って乾いたばかりのニスを全部剥がして、次はビーワックスをトライ。
これは良かった。
光沢ニスのようにくどくなく目に優しい。
60年代の大衆向け家具ですが、とにかく頑丈です。
引き出しの底板は合板だけど、これ以外は全て無垢木です。
とはいえ、高級木材ではなく、4番面の画像のように、側面なんか節目が二つ入ったままの板を使ってたりです。
高級家具はもちろん素晴らしいですけど、かつて日常生活で活躍した大衆向けの家具を探し出して蘇させるのも楽しいものです。
サイズ:高さ50cm 天板横幅42cm 奥行30cm